東日本大震災の後、仮設住宅の屋根にアルミ缶を並べて遮熱するというニュースがありました。
■空き缶で「20度涼しく」 | 鎌倉 | タウンニュース
アルミの空き缶が太陽の熱を遮断するため、効果は抜群。
同社によれば「摂氏56度あった屋根の表面温度が36度まで下がった」という。
屋根の内側、倉庫の天井温度も零下10度から15度まで下がった。
http://www.townnews.co.jp/0602/2011/08/05/114073.html
■アルミ缶による節電

http://www.facebook.com/media/set/?set=a.180946071968825.47944.159853817411384
■予備知識 遮熱 - Wikipedia
遮熱(しゃねつ)は熱の三原則対流・伝導・放射のうち、断熱材で止めることが困難だった放射(輻射)を
止めることでより効果の高い省エネが可能になると考えられた工法の事である。
気になることはやってみる!
サーモグラフを見るとかなり効果がありそうです。
そんなに効果があるのなら我が事務所にも施工してみようと
飲兵衛さん達の協力も得ながら ビールやチュウハイのアルミ缶を集めだして
昨年の夏 ようやく300本ほど集まったので 屋根に施工してみたのでした。
ちなみに一昨年の夏は屋根に遮光ネットを張っていたのですが、
毎年屋根に登って張ったり外したりするのが大変なのでヤメ

集まったアルミ缶はとりあえず300本ぐらい。 全然足りないので集まり次第追加施工します。
手袋をして空き缶にポンチで穴を開けます。側面に10箇所程度 底に1箇所(紐を通す穴)
アルミ缶は直ぐ凹むので、一気に勢いよく空けるのが肝。 凹んでも手で簡単に直せるのでOKです。
底はかなり硬いので 膝の上にパッドを置いて その上で空けましょう。

割り箸に紐をビニールテープで取り付けて、底の穴から紐を通して1列分を繋げます。
事務所の屋根は波板になっていて、V字の窪みに空き缶を並べます。

窪みに幅があるので2列並べますが、収まりが悪いので下に空き缶を数個入れて
その上に空き缶を並べるようにしました。

両端の紐は屋根に縛りつけて飛んでいかないようにします。
調べた情報によるとネットを掛ける方法をとっていましたが
コストが掛るので真ん中も紐で繋げて浮き上がりにくくしました。
いろんな色の空き缶で格好は悪いけれど、屋根の上で見えないから良いでしょう。
300本で全体の1/8ぐらい 先は長いです。

強風が吹くと屋根の上でカラカラ鳴ってます。やはりネットか屋根に固定する方法が必要。

結局追加で屋根の1/5ぐらいまで施工しましたが、完成までに空き缶何本必要なんだ?
何本ビール飲めばいいの? なんか違うような気がする・・・
・・というわけで 途中で止め。
効果はありそうなので 飲兵衛さんの協力者がたくさんいるとか
やってみたいと云う方には良いでしょうけど・・
空き缶利用では集めるのも、穴を開けるのも大変です。
実際、空き缶集めから始める企業なんてそんなに多いとも思えないし、完成までに時間も掛る。
遮熱に有効なら建材として作るべきものだと思うし
工場用に使える建材があれば設置方法も考えられて、工場、店舗などの節電対策になると思われます。
室内が暑くなるのを防ぐ断熱ではなくて、屋根が暑くならないようにする遮熱建材なら
地域のヒートアイランドを軽減する効果もあります。
だいたい夜になっても暑いのは、アスファルトや建物の壁が夜になっても熱いからですよね。
そういえば 遮熱効果が高い断熱塗材「ガイナ」という塗料があるそうです。
こーいうの新築の時からもっと積極的に使えばいいのにね。
GAINA(ガイナ)(株)日進産業 http://nissin-sangyo.jp/
遮熱断熱・遮熱塗料 建材ナビ
http://www.kenzai-navi.com/main/zairyo/dannetsu/dannetsu-2.html
やっぱり個人できる暑さ対策で効果が高いのは 遮光ネットだと思う。・・つづく
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